苦痛なく短時間で廉価な消化管検査を!医師の操作で自由に動く自走カプセル内視鏡「ミニマーメイド」を開発
株式会社ミュー
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会社概要・事業内容
会社概要
胃腸内を苦痛なく、短時間に廉価で検査できる検査法を目指し、自走カプセル内視鏡を開発しているベンチャー。
自走カプセル内視鏡「ミニマーメイド」、「泳ぐミニロボット」を開発、提供している。
代表取締役の大塚氏が2011年3月末に龍谷大学理工学部を定年退職したのを機に、従来から研究開発中であったテーマ、特に自走式カプセル内視鏡の早期実用化を計ることを主な目的に設立。
よく使われている内視鏡(胃カメラ、大腸カメラ)は苦痛や恥ずかしさを伴い、カプセル内視鏡は自分で動けないので時間がかかり、医師が診たい箇所を見られないなどの課題がある。また、従来の検査法は基本的に1つの臓器しか検査できないため、主要消化管である食道、胃、小腸、大腸などを検査するには、異なる検査法を組合わせ個別に行うので、3~4日を要する。
これらの問題を解決するため、自走カプセル内視鏡を開発した。
2018年9月、日本貿易振興機構による2018年度・日本発知的財産活用ビジネス化支援事業ジェトロ・イノベーション・プログラム(JIP)に採択。
2019年6月、米国Fedex社の関連会社、フェデラルエクスプレスジャパン合同会社開催のスモール・ビジネス・アイデア・コンテストの最終審査会にて優勝。
事業内容
- 消化管検査用自走式カプセル内視鏡とその制御システム(愛称:ミニマーメイド)の開発、製造、販売など
プロダクツ
自走カプセル内視鏡「ミニマーメイド」
この検査装置は、既存のカプセル内視鏡にヒレを取付け、使い捨て使用される「ミニマーメイド(MiniMermaid®)」と、これを動かし、方向や速度を自由に制御するための「検査装置(磁場発生・制御装置)」から構成される。「ミニマーメイド」は食道、胃、小腸、大腸などの主要な消化管内を自由に動く。カプセル内視鏡から送られてくるリアルタイムの画像を見ながら、医師は制御装置を操作し速度や方向を自由に制御できる。
「泳ぐミニロボット」
水槽内の3次元空間内を自由に泳ぐことができ、多目的に使用できるミニロボット。ミニロボットの形状は、人魚型、金魚型があり利用者が自由に選べる。3次元仕掛け(3次元迷路など)のある水槽の中で、ジョイスティック付きコントローラを用いて、上下左右方向へ自由に動かし制御できる。
長期入院患者や老人ホーム入居者が手足を動かし訓練するためのリハビリや、入院患者や子供が楽しみながら遊べるアミューズメント、複雑な構造物や機械、生体などの内部構造を調べる教材として利用が可能。
経営者プロフィール
代表取締役 大塚尚武
工学博士/技術士/龍谷大学名誉教授
- 昭和41年3月 早稲田大学理工学部機械工学科卒業
- 昭和43年3月 東京大学工学系大学院機械工学専攻修士課程修了
- 昭和46年3月 東京大学工学系大学院機械工学専攻博士課程修了(工学博士号取得)
- 昭和46年4月~昭和63年12月 千代田化工建設株式会社にて応用解析技術部、材料溶接技術部を経て技術部副技師長
- 昭和63年12月~平成元年3月 龍谷大学社会科学研究所 客員研究員
- 平成元年4月~平成23年3月 龍谷大学理工学部機械システム工学科 助教授、教授を経て名誉教授
- 平成23年3月~現在 株式会社ミュー 代表取締役
(同社Webサイトを基に当社編集)